2019年しまなみ海道の思い出(1日目の4 大山神社〜生口橋篇)
大いなる感動と少しの恐怖心と共に因島大橋を渡り終えた私は、海を越えて二つ目の島「因島」に辿り着いた喜びに浸っておりました。
本当に海の上を自転車で走って、島から島へ渡ることが出来たんだ!しまなみ海道って何て不思議な体験ができる場所なんだろう!
橋をかけて下さった人々に感謝、自転車が走りやすい道を整備して下さった人々にも感謝、そして日本中のサイクリスト達を快く受け入れて下さる地元の方達にも感謝、この一言に尽きます。ありがとうしまなみ海道!
一瞬感動に浸るもすぐに我に返り、次の目的地へと続く道をiPhoneで検索。
次の目的地とは、そう!「はっさく屋」!
あの自転車アニメ「ろんぐらいだぁす!」でも紹介されていた地元のB級グルメ、はっさく大福を売っているお店です。
自転車ナビアプリで検索したところ、はっさく屋さんは因島大橋を下りてすぐ、急な坂道を少し登った先にありました。
因島大橋のふもとには大勢のサイクリストがたむろしていましたが、誰もはっさく屋を目指す様子が見られないので、私一人だけが頑張って坂道を登っていくと…
はっさく屋さんの店舗と看板が見えてきました!
お店の入り口に立てられた看板に描かれたゆるキャラっぽいイラストがそこはかとなくダサくて可愛い♪
期待に胸踊らせつつ、どうにも人気(ひとけ)が無い事に不安を覚えつつ入り口に近づいてみると、何てことだ!
訪れるサイクリストに慈悲のかけらも無い一言「本日分は完売しました」。
まだ午前11時ですよ!それなのに完売ってどういう事ですか?!
私同様この事実を知らずにお店を訪れたカップルのサイクリストも驚きと落胆を隠せず「早過ぎますよねえ」と苦笑しておられました。
どうりで橋の下のサイクリスト達が誰一人ここまで登ってこなかった訳だ!
聖地たるお店で「ろんぐらいだぁす!」ごっこと洒落込み、はっさく大福を食べる気満々だった私は茫然自失。ひどい酷いひどすぎる!
この先にはっさく大福を売っているところはあるのか?
この旅行中に食べたかった地元グルメを制覇することはできるのか?
こんな事なら尾道の街中で売っていたはっさく大福を買っておくんだったと後悔しつつ、この先の美味しいものとの出会いに期待しようと自らを励まし、再びペダルを漕ぐ脚に力を込めて次へと進みます。
因島での次の目的地は大山神社。こちらもアニメ「ろんぐらいだぁす!」で紹介されていた自転車の聖地です。
どうやら自転車のお守りを売っていて、自転車のお祓いもしてくれるとか。
自転車サークル「回食隊」の仲間に聞いた事前情報によると、お話の上手な面白い巫女さんがいらっしゃるとの事なので、そちらの出会いにも期待です。
大山神社も急な坂道を登った先にありました。途中の道に案内表示がいくつも出ていて分かりやすかったです。私を含め多くのサイクリストが皆一様に大山神社を目指し次々と坂道を登っていきます。
着いたー!ここがサイクリスト憧れの大山神社なのね。
噂に違わず、境内の其処此処に自転車がいっぱい!…って言うか、想像してた以上に自転車だらけだ、ここ!
右を向いても左を向いても熱い自転車推しのパワーが伝わってくる境内の様子に驚きました。本当に自転車大好きな神社なんですね。
上の看板、神主さんが袴姿でロードバイクに乗ってますよ!(笑)
お守りを探して社務所の中に入っていくと、メガネの巫女さんがいらっしゃいました。早速お話を伺ったところ、面白いお話を沢山聞かせて下さいました。お話上手な巫女さんとはこの方で間違いありません(確信)。
お噂はかねがね!お会いできて感激です!
巫女さんのお話では神主さんが相当な自転車好きの方で、沢山のロードバイクを所有しておられるとの事でした。で、これが神主さんのロードバイクコレクション。
神棚の前でご自身のロードバイクコレクションを見せびらかすなんて、お茶目な神主さんですねえ。
そしてお茶目といえば、こちらも相当お茶目というか変わっているというか…。
オシャレな自転車グッズが所狭しと並んでいるショウケース。世間広しといえど、デローザのTシャツを売っている神社なんてここだけでしょう、多分。
神主さん、趣味に走り過ぎ(笑)。
こちらでお授けいただける自転車のお守り(ろんぐらいだぁす!限定バージョン)を購入し、他にも巫女さんが教えて下さった自転車関連のアイテムを沢山購入させていただきました。
大山神社の自転車モチーフグッズ可愛すぎ!もうこれだけで今回の旅行に来た甲斐があったというものです。
巫女さんにお礼を申し上げ、社務所の外に出てようやく参拝。
自転車の神様に「今後の自転車ライフを末永く安全で楽しいものにしてください」とお願いしました。
参拝の後、先ほどの巫女さんが外に出てこられて、境内の写真撮影スポットで愛車と一緒に写真を撮って下さり、更には冷たいおしぼりと麦茶のサービスまで振舞って下さいました。重ね重ね、細やかなお心遣いに深く感謝申し上げます。
巫女さんのお心遣いに元気を頂き、晴れ晴れとした気持ちで大山神社を後にしました。
さあ、次に目指すは生口橋です。
ブルーラインをしばらく行くと、生口橋に登る道筋を案内する看板が見えてきました。
緩い坂道を登って橋の入り口に到着。因島大橋とは違い、こちらの橋は自動車用と自転車用の道路が並走しています。
因島大橋より幅が広く見晴らしがいいので、高所恐怖症の私でもそれほど怖く感じることなく渡りきることができました。
さあ、次は3つ目の島、生口島での冒険です。
ここにも楽しみにしている目的地がいっぱい!美味しいものにも出会えるといいな♪
(続く)
2019年しまなみ海道の思い出(1日目の3 向島〜因島大橋篇)
ONOMICHI U2を出発し、いよいよしまなみ海道を走っていきます。
とは言え、最初の島「向島」へ渡るには、自転車ではなく渡し船を使います。ガイドブックで事前に調べたところ、地元の方が路線バス感覚で利用しておられる渡し船に自転車を乗せることができるそうです。
初めての経験が楽しみで、ワクワクしながら渡し船乗り場を探しました。
街中の賑やかな大通りから海に面したところに渡し船乗り場を発見。
フェリーでの輪行旅行なら何度か経験がありますが、あれは船内が広く、自転車を置いておく場所が別に設けてあるので「自転車=手荷物」感覚です。でも今回のように自転車を押したまま小さな渡し船に乗り込むのは初めての経験だったので、いささか戸惑いながらの乗船でしたが、地元の方々は慣れたもので、特に気にされている様子も見られなかったからちょっと安心。
とりあえず甲板上のお邪魔にならないところに自転車を停めて、さてチケットを買うでもなく乗船してしまったはいいが、船賃をどうするのかと思っていると、係のおじ様が船賃を回収しに回って来られました。自分と自転車の船賃(路線バス程度の安価)を払い、動き出した船に揺られながら、すぐ目の前に見える向島に想いを馳せました。
ほんのちょこっとだけ海を挟んですぐ向かい側にあるから「向島」って言うのかなあ?
本当に目の前、すぐそこの島なので、地元の方々は「ちょっと近所におつかい感覚」で行き来していそうだな、と思いました。
渡し船は緑の島影を左側にぐるっと回って水路に入っていきます。出発からわずか数分で、向島の船着場に到着しました。
小さな船着場には反対に向島から尾道に渡る人々が長い行列を作って船の到着を待っていて、その人数に驚きました。この人出、GW期間中だったせいもあるのかな?
自転車を押して渡し船から降り、さあどちらへ進んだらよいか、と少し不安になりました。と言うのも、降りた先は普通の民家が並ぶ住宅街の中の細い一般道だったからです。
はて、天下に名高いしまなみ海道は一体どこじゃいな?と心細く進むうち、広い道路に入り、見えてきましたブルーライン!
自転車アニメ「ろんぐらいだぁす!」にも出てきたブルーラインだー!これでしまなみ海道を迷わず走ることができる!
黄色いレンガの道はエメラルドの都に通ず。
道に書かれた青い線をひたすら辿っていけばゴールまで迷わず進んでいけるなんて、「オズの魔法使い」のドロシーみたいで何ともロマンティックじゃないですか♪
そして、サイクリストが迷わないように道路上に施されたもう一つの配慮がこちら。
しまなみ海道の其処此処に立つこの道標のおかげで、自分が今どこにいるのか、進んだ先に何があるのか確認できるので助かりました。自転車で島から島へどんどん移動していくと「今何島にいて、この先の橋は何か」が分からなくなってくると想像されますので、この道標は有難かったです。
さあ、心強い味方ブルーラインと道標に導かれて、(今度こそ本格的に)しまなみ海道冒険の旅に、いざしゅっぱーつ!
まず始めに目指すのは
「ウシオチョコラトル」そして「はっさく屋」!
始めにお断りしておきますが、私は紗希ほど非常識な大食漢ではありません。アイツは野生の獣みたいな奴ですが、私は断じてあそこまで酷くない。
だけど人一倍食いしん坊ではある。それは認めます。そして熱烈な「ろんぐらいだぁす!(アニメ)」のファンでもあります。
しまなみ海道に来たからには、「ろんぐらいだぁす!」ゆかりの地を楽しみ、作品中に出てきたはっさく大福や、その他瀬戸内のご当地グルメを食べる!
そう。瀬戸内の多島美を楽しむこと、島と島とをつなぐ橋を自転車で走行することと同じくらい、「美味しいものを食べること」に私の情熱は燃え上がっておりました。
ここ向島には「ウシオチョコラトル」というチョコレート製造所があって、店内で美味しいチョコレートドリンクを飲めるとガイドブックにあったので、まずはそこを目指すことにしました。
ウシオチョコラトルはしまなみ海道のブルーラインを途中から外れて山の中へ入っていかないと辿り着けません。冒険開始早々、ちょっとしたヒルクライムとなってしまった訳ですが、美味しいものの為に頑張って登り始めました。
が!お天気は生憎の曇り空にもかかわらず暑い日だった為、結構苦労して登る羽目になりました。
私の他には前を行くサイクリストの姿も無く、誰からも追い越されず、人っ子一人通らない寂しい山道をひたすら登り続けていくのはかなり心細かったです。
それでもナビゲーションアプリが教えてくれる道を信じて登り続けると、ようやくそれらしき場所を発見。いやー暑いしキツかった!
アップダウンが多くてなかなかのヒルクライムでした!
汗をかいた体に冷たいチョコレートドリンクを流し込もう!と店内に入ると…
店内はGWの為か、長蛇の列ができていました。ここまで来る山道ではサイクリストと全く遭遇しなかったのに、列に並ぶサイクルジャージのお客さんが列の前方に数人いらしたので、別ルートでいらしたのかとも思ったのですが、じきに理由が分かりました。
お客さんの行列の進みが遅い!恐らく私よりずっと早くに到着したサイクリストの方は、もう随分長いこと並んで待っていらしたようです。そこに遅れて私がやってきたので、道中お見かけしなかったんです。
10分待っても15分待ってもレジで注文できないのは何故か。それはお土産のチョコレートの販売もイートインのドリンクも、全てたった一人の店員さんが、1枚のiPadをレジ代わりに操作して受け付けているから。
そしてお土産のチョコレートのパッケージが可愛らしく種類豊富な為、並んで待つ大勢のお客さんがショーケースとにらめっこで悩みながら注文しているから。
結局20分くらい待って、ようやくチョコレートドリンクを注文することができました。
人気のお店ですので、今はレジの大渋滞問題が解決されて、スムーズに行列がさばかれるようになったと信じたいです。
あ、もちろんお味は美味しかったですよ、チョコレートドリンク。20分待つ甲斐があるかどうかは各自の判断にお任せ致します。
思いがけず長時間の滞在となってしまった為、ドリンクを飲み終わるとすぐに出発しましたが、山道を下りてきて少し迷子になってしまいました。
前述のブルーラインから一旦外れると、私のような方向感覚の鈍い人は細い道や分かれ道で迷いやすくなると分かりました。
ウシオチョコラトルまでの道のりはアップダウンが多かった為、坂道を下った後、登って戻っているつもりが、分かれ道を間違って無駄に登ってしまっていたりして、ちょっと焦りました。ナビゲーションアプリに頼ってばかりいると、道を正確に覚えられなくていけませんね。周りの景色をよく見て道を覚えることが大切だと身に沁みました。
暑い中少々迷って、ようやく元のブルーラインまで戻ってくることができてホッと一安心。
気を取り直して先に進みます。
上の画像の赤い橋、ここの下をアニメ「ろんぐらいだぁす!」で亜美ちゃん達が走っていたなあ。
海沿いの美しい景色を楽しみながら自転車を走らせていると、やがて前方に大きな橋が見えてきました。
あれが憧れの因島大橋!
橋が見えてきてすぐ開けた場所があったので、そこで写真休憩をとりました。
画像からお分かりのとおり、向島休憩所は因島大橋を一望できる絶景の写真スポットです。
嬉しくてニコニコ顔の私が自転車を停めて写真を撮ろうとしていたところ、先にいらしていた男性二人組のサイクリストが写真を撮っていらしたので声をかけ、ツーショット撮影のシャッター係を引き受けました。
撮影後に少しお話させていただいたところ、お二人は今日一日でしまなみ海道80kmを完走するそうです。すごいなあ!
私は尾道から出発して今日は生口島までを目指すとお伝えしたところ「随分のんびりペースですねー。」と言われました。仰る通りでございます。
ですが私は初めてのしまなみ海道旅行なので、一気に走り抜けてしまうのはもったいない。美しい景色を堪能し、写真を撮ってはツイートし、美味しいものを沢山食べて、のんびりと自転車旅行を満喫したかったからこれでいいの。
お二人と別れて自転車を走らせるうちに、因島大橋が近くまで迫ってきました。
さあ、今からあれを渡るぞー!自転車で海の上を渡るのってどんな気分なんだろう?
期待に胸を高鳴らせ、逸る気持ちでぐいぐい自転車を漕ぎ進めました。
しまなみ海道では橋の近くまでくると、このように橋への道のりを案内する表示板が現れます。迷うことなく橋の入り口まで辿り着けるので助かります。
案内表示の看板どおりに進んで細く緩い坂道を登っていくと、やがて橋の入り口が見えてきました。
因島大橋は二層構造。上層階が自動車用道路、下層階が二輪車と自転車、そして歩行者用の道路になっています。
自転車通路がさほど広くない為、途中で停車すると他の自転車のご迷惑になりそうだったのと、私が高所恐怖症であるのとで、因島大橋の内部の写真は撮れませんでした。
足元の遥か下に広がる海と島々が金網越しに透けて見えて、怖かったけれど美しかったです。
因島大橋から見える景色の美しさは、やはりご自身で直接体験なさってください。一見の価値のある素晴らしい景色と貴重な体験は、何物にも代えがたい感動を心に刻み付けてくれます。
この橋を渡った先は因島、そしてその先には本日のお宿がある生口島があります。
まだまだ先は長い。さあ頑張って漕ぎ進めよう!
(続く)
2019年しまなみ海道の思い出(1日目の2 尾道篇)
新尾道駅で自転車組み立てを終えた私が最初に目指したのは、駅から3km少々先にある複合施設、ONOMICHI U2でした。
ここはしまなみ海道に挑むサイクリスト達にとって冒険を始める拠点、いわばドラクエ3の「ルイーダの酒場」のような場所と言えばいいでしょうか。大きな倉庫を改装してホテル、レストラン、グッズ販売所、ジャイアントストア等が併設されており、サイクリストをもてなす為の配慮が随所に込められた夢のような施設です。
iPhoneのナビゲーションをたよりに自転車を走らせ、時々迷いそうになりつつたどり着きましたONOMICHI U2!
初夏の強い日差しを浴びて白く照り映えるウッドデッキの中にそびえ立つONOMICHI U2の姿は美しく、冒険の旅のスタートを祝福してくれているかのようでした。
GWということもあって、サイクリストだけでなく家族づれや観光客が大勢訪れていて賑やかでした。ちょうど海上自衛隊の船に乗せてもらえるイベントを行っていて、海に面したウッドデッキに多くの人々が並んでいました。
時間があれば私も乗船イベントに参加したかったのですが、この先の道のりは長いので断念。制服姿がかっこいい海上自衛官さんが声をかけてくださったので、愛車と一緒に写真を撮っていただきました。ありがとうございます。
サイクリスト憧れの聖地ONOMICHI U2に来る事ができて、幸せではち切れそうになりながら、いざ施設の中へ足を踏み入れると、そこは…
絵にもかけないオシャレ空間でした。
これが夢にまで見た憧れのONOMICHI U2なのね!
興奮と感動で、ただただ溜息の連続でした。目に入るもの全てが楽しくて、ニヤニヤとキョロキョロが止まらず不審者のようになりながら、施設内をゆっくり見て回りました。
家族や自分へのお土産を早速買い込みましたが、まだ旅の序盤のスタート地点なので、あまり羽目をはずすわけにもいかず、ほどほどにしておきました。
とは言え、自転車モチーフやU2のロゴ入りなどのオシャレグッズが盛り沢山で、どれを買ってどれを諦めたらいいか迷いに迷いました。
自転車旅行ですので当然持ち帰ることはできず、全て宅配便で埼玉の自宅に送っていただきました。
お土産を買ってふと我にかえる私。そういえば既に新幹線車内の段階でお腹がぺこぺこになっていたのでした。
ルイーダの酒場(ONOMICHI U2)で次にすることは腹ごしらえ!そこで施設内のレストランで美味しい瀬戸内グルメに舌鼓を打とうと決めたはいいのですが…
まだ営業時間前、しかも要予約ということで、ここでお食事をいただくことはかないませんでした。 お店の方のお話によると、GW期間中は予約がいっぱいということです。
すみません、次に訪れる時は予約して参ります。
仕方なく別の手段で食料をゲットすべく、売店やパン屋さん(ButtiBakery)を物色して腹持ちの良さそうなパンを購入。営業開始していたカフェ(Yard Cafe)でカフェラテを注文し、窓際のお席で美味しくいただきました。
上の写真の2匹の人形(ココペリーズ)は毎回輪行で遠出する度にバックパックに付けて連れていく可愛い旅のお供なのですが、今回のしまなみ旅行の終盤でこの2匹が大変な目に合うのでした。
だがこの時はまだ、ココペリーズも私も、迫り来る不幸な運命は知る由も無し…。(2日目と3日目の記事で詳述します)
ロングライド中のサイクリストにとって、この程度の食事量では物足りないのが正直なところなのですが、この先どんな地元グルメが待っているとも限らないのでお腹に余力を残しておきました。
さあ、お腹も(多少)満たされた事だし、いよいよしまなみ海道に向けて出発!…とはならず、まだまだ見て回るものが沢山あるのがONOMICHI U2のいいところでもあり、困ったところでもあります。
この記事をお読みいただいているそこのあなた、「一体いつになったら出発するんだよ?!」とお思いでしょう?私自身そう思っていました。思っていましたが!
自転車乗りにとって楽しいものが多すぎるんですよここは!
まだ「ジャイアントストア」と「HOTEL CYCLE」を見ていなーい!見ないで素通りなんて出来ないわ!
ちょっと薄暗くてシックな内装がとことんオシャレ。いつかはここにも泊まってみたいです。宿泊客ではないので、フロント周辺だけチラ見させていただきました。
ジャイアントストアではレンタサイクルも扱っています。輪行せずにここでジャイアントのロードバイクを借りて、しまなみ海道をサイクリング旅行することも可能ってわけだ!
様々な自転車関連グッズを販売していて楽しい店内。店員さんが話しかけてきてくださって、私のカペルミュールのウインドブレイカーを褒めて下さいました。ありがとうございます。
ここではオリジナルグッズのアクリル製自転車モチーフキーリングを購入。店員さんにお礼を申し上げてお店を後にしました。
さあ、これで今度こそ、ONOMICHI U2を出発!次に目指すは向島への渡し船の乗船場だ!
スタート地点のONOMICHI U2が楽し過ぎて、気づけば随分長居してしまいました。この後も見るべきものは沢山あるのに、時間が足りなくなったらどうしましょう?夕方までにお宿に辿り着けるのか?!
初めての場所にも関わらず初っ端からのんびりペースの今回の旅行、この先どんなアクシデントが待ち受けているやら…。
それでも私は期待に胸を膨らませて、次の目的地「向島行き渡し船乗り場」に向けて愛車を漕ぎ出したのでした。
(続く)
2019年しまなみ海道の思い出(1日目の1 旅立ち篇)
この記事を綴っている今日は2020年5月17日(日)。
喜ばしいことに、一部都道府県を除き新型コロナウイルス対策の緊急事態宣言がようやく解除されました。
とは言え、私が住んでいる埼玉県を含むいくつかの地域は未だ解除対象になっておらず、不要不急の外出自粛や経済活動の停滞は依然続いておりますが、それでも一歩前進 です。
今後更に人々の努力が実り、コロナ収束で世界人類完全勝利となることを切に願ってやみません。
そして晴れて天下御免となり、堂々と外出を、旅を謳歌できる自由な世の中が戻ってきますように!
前置きが長くなりましたが、要するに「旅行ができなくて鬱憤が溜まってる」ってことが言いたいわけです。
本来なら今年のGWには「しまなみ海道リベンジ2泊3日の旅」を満喫しているはずだったんです、私。
それが!いまいましいコロナのせいで!せっかく予約できた旅館もフェリーもキャンセルとなってしまったわけですよ!
外出自粛で引き篭もり生活が続く中、せめて去年の楽しかった思い出をブログに綴ることで旅行気分を反芻して心の慰めとしようと、まあそういうわけなんです、ハイ。
今回この記事を綴るにあたり、iPhoneに残る1年前のしまなみ海道の写真を見返してみましたが、次々と思い出される記憶は楽しく心踊るものばかりで、何から語ったらいいか迷ってしまいます。
まずは順を追って、旅の計画を立てたところ、そして自宅を出発したところから始めましょう。
上3つの画像が私の旅行計画書です。初めてのしまなみ旅行だったので、どうやって移動したらいいかわからず、カフェVIA荒川サイクリングロード店のご主人(しまなみ海道のプロ)に直接お話を伺いにいきました。フェリーを使って大阪まで戻る手段を教えてくださり深く感謝申し上げます。
今は亡き荒川CR店、無くなってしまって寂しいですが、楽しい思い出をありがとうございました。今後はしまなみ海道店でお世話になりますね。
(カフェVIAしまなみ海道店のお話はこの次の記事で後述致します。)
何度もしまなみ海道を訪れておられる方ならもっと効率良く移動するやり方もご存知かもしれませんが、初めての私にはこの行程がベストだったと自負しております。
我ながらいい計画を立てたもんだ。…これで雨さえ降らなければ!(雨に関しても二日目の記事で後述致します)。
旅行計画書<1日目>を見ると、深夜3時過ぎに自宅を出発したようです。私の貧脚では自宅から東京駅まで休憩と朝食を含めて2時間半程度かかると思ったのですが、思いの外早く到着してしまいました。そのせいで少々時間を持て余し難儀しました(後述します)。
夜明け前の住宅街は静まり返り、時折すれ違う人影は闇の中を彷徨う幽霊のようでした。
都内の道路も車通りはまばらで走りやすかったです。秋葉原から両国に向かう途中のコーヒーショップで朝食を摂りました。
予定では朝5時半頃に到着のつもりが、4時半を少し過ぎた頃には到着してしまいました。時間に余裕があったので落ち着いて輪行作業開始。
この時間帯になるとそろそろ明るくなってきて人通りもちらほらと出てきましたが、ここなら広々していて通行のご迷惑になりません。輪行旅行は慣れっこなので、人目も気にせず淡々と作業していきます。
15分足らずで作業完了。素早い作業に我ながら感動です(自画自賛)。
さあ、これであとは新幹線に乗り込むだけ。重い輪行袋を担いで新幹線乗り場へと向かいます。
ところが…
君は新幹線改札前のシャッターが閉まっているところを見たことがあるか?!
始発の改札が開く前ってこんな感じで閉ざされているんですね。知らなかったわ。
4月末とはいえ早朝はまだ寒かったので、震えながら先頭で30分待ったことを覚えています。
なぜ先頭に30分並び続けたか。それは「GWの新幹線チケット争奪戦に敗北し、指定席が取れなかったから」。
何とかして自由席の座席に座りたい。できれば最前列か最後尾の、輪行袋収納スペースのある席をゲットしたい。その一心で寒い中、列の先頭に並び続けました。
ところがところが!
改札が開くと並んでいた皆さんが私を追い越し、どんどんダッシュしていくんですねこれが!
チケット争奪戦敗退者の皆さんの考えることは同じで、自由席をゲットするために大勢の人々がダッシュしていきました。GWの新幹線利用者数恐るべし!舐めてました、ごめんなさい。
でも私はダッシュが出来なかった。それは重い重い輪行袋を担いでいたから。
大勢に次々と追い抜かれ、必死で小走りするものの既に始発のホームは血眼の人々で混乱の様相を呈しておりました。
席取り競争は諦めて、溜息まじりに自由席の車両に乗り込むと、なんてラッキー!
座席最後尾の空きスペースはゲット出来ました。よかったー!
これで取り敢えず、人様のご迷惑になることなく大きな輪行袋を福山駅まで乗せていくことができる!
…でも座席は当然ながらゲットすることは出来ませんでした。トホホ。
結局、新大阪駅まで輪行袋と一緒に空きスペースに挟まれながら立っていきました。
当然、乗車率はものすごいことになり、大勢の人が車両通路に立ったままの状態だったのは言うまでもありません。
教訓「GWの新幹線チケット争奪戦を舐めてはならぬ。死ぬ気で指定席を勝ち取るべし。」
コーヒーショップで採った朝食はとっくに消化され、お腹ペコペコのまま新幹線に揺られ、新大阪駅でやっと空いた座席に座ってほっとしたのも束の間。私を乗せた始発は9時半少し前に福山駅に到着したのでした。
始発の新幹線のぞみ号は新尾道駅には停車しないので、福山駅からこだま号に乗り換えます。新幹線だと新尾道は福山の隣駅なので、ほんのちょっとしか乗らないのですが、ホームの移動が面倒だったので在来線は使わず新幹線を乗り継ぎました。輪行袋は重いので、なるべく歩き回りたくないの。
自転車旅行で見知らぬ土地に来る度に味わう高揚感は格別です。新尾道駅の改札を出た私の興奮は最大値を振り切る勢いでした。
自転車の組み立て作業に適した場所を求めて少し迷いましたが、ほどなくお仲間の集う場所を発見!
自転車の聖地しまなみ海道のスタート地点、新尾道駅前には既に多くのローディーが詰めかけ、自転車の組み立て作業に勤しんでおられました。お仲間に加えていただきながら、最高値を振り切ったはずの私のテンションは更にヒートアップし、自己最高記録を更新しました。
皆さんの自転車や装備を楽しく拝見しながら、私も組み立て作業開始です。
ぱぱっと組み立て終わり、出発準備完了!
でも手際よく組み立てたつもりが、それでももたもたしていたようで、始発組のお仲間ローディーの皆さんはどんどん出発してしまい、残ったのは私一人だけでした。
遅れをとってしまって逸る気持ちを抑え、まずはiPhoneのアプリで道順検索。目指すは最初の目的地、ONOMICHI U2(尾道U2)!
さあ、冒険の旅に出発だー!!!(わくわく♪)
(続く)
「めだたんぼー」なるお品、大変よろしい!
めっちゃ久しぶりの自転車ブログです。久しぶりすぎて、どうやってログインするかすら忘れかけてました。ご無沙汰してごめんね、はてなブログ。
家に引き篭っている今だからこそ、ブログを綴ろう!
【非常事態宣言下でブログを綴る利点】とは…
1.自己顕示欲がちょっとだけ満たされる。
2.ネットを通して他者とつながれる(気がする)。
3.文章の修行になる。脳を使う。
4.暇つぶしになる。
5.自己表現をすることで「生」を実感する。
とっさに考えただけで、こんなにもたくさんの利点が!
いまいましいコロナが収束するまでは、ちょいちょいブログを頑張ろうと思います。有言実行できるかどうかは自信が無いですが…。
コロナウイルスのせいで非常事態宣言発令。不要不急の外出自粛で半引きこもり生活が長引いて長引いて、体重と体脂肪率は右肩上がり。
何とかこれ以上の増量を阻止しようと近場をひとりぼっちでサイクリングするものの、不要不急の用事とそしられないようロングライドはせず、買い物ついでに近場をちょろっと走るのみに徹していますが、それでも神経過敏な方からは「自他の命を危険に晒す行為」とそしられそうで、このブログを綴るのも若干躊躇しております。
他人の一挙手一投足が不安や怒りを生んでしまう戦時下の如き鬱屈とした今の世情が、コロナと共に収束を迎え、人々の心のささくれが癒され、互いに笑い合って暮らせる日々を取り戻すことを心から願って止みません。
因みに私のサイクリングは「一人きりで」「マスク着用」「人混みの無い田舎道を通り」「店に寄らず」「人と極力会話せず」「万一会話する際はソーシャルディスタンスを多めに保ち」「短時間で終了」を徹底しております。だから体重増加に全然歯止めがかからないの。
先に述べたとおり、不要不急の外出自粛でロングライドやグループライドができなくなってしまった為、近場の田舎道を一人でサイクリングして体力維持に努めております。
そんな中、ツイッターで知り合ったフォロワーのサイクリスト(「りょうちん」さんと仰る方)が個人で製作しておられるロードバイク用スタンド「めだたんぼー」がこの度再販となり、以前から興味があったこともあって通販させていただきました。
自転車関連のお買い物も満足に行けない現状ゆえ、何か小さなことでもいいから自転車で盛り上がることが欲しかったのもあります。
りょうちんさんの描かれる自転車擬人化萌えキャラによる説明書を読むと、私でもわかるくらい簡単なアナログ原理でロードバイクを立たせるもののようです。
自宅に郵送されてきた翌日、さっそく「めだたんぼー」の実力を試す為、午前中の晴れ間をぬって彩湖までサイクリング。景色の美しい場所でインスタ映えする写真を撮る為です。
荒川土手を走り、坂道を下ってやって来ました彩湖!
一般道から道満グリーンパークの敷地に入ってすぐのところに、湖面に面して開けた芝生の広場があり、市民の憩いの場所となっています。コロナ禍の世の中ですが、お散歩程度の運動なら可ということで、新鮮な空気と日光浴を求めてアウトドア志向の人々が何人も訪れています。
ここならソーシャルディスタンスも広々数十メートル以上取りまくり!
引き篭もり生活が長引く間に、季節は春から夏へと移り変わりつつありました。
彩湖の芝生広場にも夏草が力強く生い茂り始め、桜の木は青い葉を茂らせて涼しい木陰を作っていました。
その桜の木の下で、いざ「めだたんぼー」の実力拝見といきましょう!
りょうちんさんの取扱説明書どおり、左ブレーキをかけた状態でマジックテープを巻き固定。こうしてリアホイールが回転しないようにした後、ペダルを水平に動かしてインスタ映えを狙います。説明書でのご指導どおり、ギアも最重にしてみましたが、普段軽ギアで走っている貧脚なので、久しぶりの重いペダルに脚がびっくりしました。
ここまで準備したら、後はクランクの穴に「めだたんぼー」を差して重心を傾け、地面に立たせるだけ。
(ハイジの声で)「立った立った!リドレーが立ったー!」
凄いわコレ、本当に背景の色を透かして周囲に溶け込み見えなくなる!
ロードバイクをご存じない方にはピンとこない事でしょうが「基本、ロードバイクにはスタンドは付属していない」ので、自力で立つロードバイクって奇妙なものなんです。
壁等に立てかけられない場合、地面に寝かせるのがデフォなんです。
綺麗な景色と一緒に写真を撮りたかったら、どこかに立てかけるか、手で支えるかしなければならないロードバイクを、立たせて写真を撮るためのインスタ映えアイテム、それが「めだたんぼー」なのだ!
うひゃーかっこいいー♪
壁や柵に立てかけた状態だと、こういう写真は撮れませんよね。
他にも色々なアングルや撮り方の工夫が出来そうです。ロードバイク写真の可能性がぐっと広がる「めだたんぼー」オススメです!
【おまけ】
「めだたんぼー」を愛車のクランクに取り付けようとかがみこんだら、すぐ目の前に四つ葉のクローバーを発見。私に見つけてもらいたかったかのようでした。
この日はお昼過ぎから急激にお天気が崩れ激しい雷雨となったのですが、私の写真を見る限り、とてもそうとは思えない程明るい日差しに溢れているでしょう?帰宅途中にポツリポツリと降り始めてきた雨が本降りになる前に自宅に駆け込めたのはラッキーでした。
四つ葉のクローバーを発見した強運のおかげかな?
2019ツイードラン東京を観に行きました
令和元年10月20日(日)、東京外神田で開催された「ツイードラン東京」を観に行きました。
「ツイードラン」とは。ツイードの衣装あるいはアイテムを身につけた英国紳士風の装いで街中を優雅にポタリングするイベントです。当然、自転車もクラシックタイプ推奨。
…と言いたいところですが、割と縛りは緩いらしく、ガッチガチのビンテージ自転車や英国紳士風の方ばかりではなく、普通に街中で観られるカジュアルな装いやシティーサイクルで参加されてる方も多かったです。
とは言え、そこはやはりドレスコードありのイベント。皆さん気合の入ったオシャレで参加されていて圧倒されました。
参加者のトラッドな装いの美しさ可愛らしさに私はもう狂喜乱舞。キャーキャーはしゃぎまくり写真を撮りまくったことは言うまでもありません。
以下の画像は、そのほんの一部。上品なファッションと素敵な自転車の数々にうっとりしてくださいませ。
尚、これらは個人のお写真であり、ブログ掲載のご許可をご本人に確認できなかった方も多い為、不都合がありましたら削除致しますのでご連絡ください。
「ツイードラン東京」関連のネット記事で皆さんお顔を出されているので大丈夫かとは思いますが、念のためお顔の部分はカットして掲載しました。素敵な帽子をかぶったりクラシックデザインのゴーグルを付けておられる方も多かったので、それらをご紹介できなくて残念です。
上の写真のお二人に声をおかけして、沢山お話させていただきました。いきなり興奮気味に声をかけてきた不審人物(私)とお話してくださり、快くお写真も撮らせてくださってありがとうございました。
男性の方から「日本で最初にチネリを輸入して乗ったのは力道山であること」を教えていただきびっくりでした。力道山、こんなにオシャレな自転車のファンだったんだ…。
皆さんのファッションレベルの高さに気押されて「自分なんて参加はとても無理です」という私に、女性の方が「ツイードは小さなアイテム一つだけでも大丈夫であること」を教えてくださり、「来年はご一緒しましょう」と仰っていただいて大変嬉しく光栄でした。
よーし、来年は私も参加するぞー!
今回のツイードランおじ(虎徹さん)イラストの自転車は上のお写真の方のビンテージを参考にさせていただきました。お顔をカットして掲載しましたが、笑顔の素敵なおじさまでした。トータルコーディネートがお見事!
ご覧ください、上の写真の方のキザでクールないでたち!
ミリタリーファッションには疎い私ですが、この方の装いが凛々しく美しいことだけはよーく分かります。
こちらのファッションをご紹介した私のツイートはファボを沢山いただきました。皆さんの心にもこの方の「着こなしの美しさ」が響いたのだと思います。
「ツイードランは英国紳士風おじさま向けのイベントであり、参加者はシニア男性ばかり」だと勝手に思い込んでいましたが、意外に若い方や女性も多かったです。上の写真中央の方も女性でした。手袋がすごくオシャレだと思いません?
この方のラレーが私のラレー(クロモリクロスバイク)の小豆色によく似ていて、同じツボをお持ちの方に出会えたことがすごく嬉しかったです。
でもこの方のラレーの方が渋くてカッコイイ!私も負けていられないなー。
オレンジのジャケット、茶色いクラシックデザインの自転車、フロントバッグ、全てが可愛い♪イベント参加者用の腕章とサコッシュがよくお似合いです。
上のお写真の方も女性でした。にこやかに自転車を漕ぐ表情は誇らしげで、私も声援を送りながら晴れがましい気持ちになりました。
白いブロンプトンに黒いフロントバッグがオシャレ〜♪
最後はグループの集合写真。全員をご紹介しきれなくて申し訳ありません!
皆さん心の底からファッションと自転車を楽しんでおられることが伝わってきて感動しました。観ているだけでこんなに楽しく感動するんだから、参加したらどれほど楽しいことでしょう!
上述しましたが、来年は私も参加します!絶対絶対、ぜーったい参加するぞー!
…その為に、まずはツイードの衣装なりアイテムなりを入手するところから始めないとね。もっさりして女子力皆無の私が歩む道のりは果てしなく長い…。
オシャレサイクリストの道は一日にして成らず!
【追記】
「ツイードラン東京」はイマイチ知名度が低いのか、外神田の片隅で開催される為に混雑禁止だったのか、はたまた小規模開催をモットーとしているのか、観客がほとんどいなかったことが残念でした。会場に駆けつけた観客って、もしかして私だけ?!それとも皆さん、沿道で声援を送ってるの?
参加者の皆さんが出発してしまうと、会場の3331Arts Chiyodaはスタッフと思われる方達が手持ち無沙汰でのんびりお茶している姿が見られるのみ。深閑と静まり返っておりました。
サコッシュやオリジナルグッズを販売したり、アフターパーティーに一般客も有料で参加したりすると下世話なイベントになっちゃうから、敢えてしないのかなあ?
もうちょっと知名度を上げる為にも、もう少し一般のお客さんも参加しやすいイベントにしていただけると嬉しいなあ。
とにかくサコッシュもアフターのお茶会も、参加すればもらえるし楽しめるのね。
来年は参加する!サコッシュもお茶も私のものだ!待ってろよー!
都内自転車ショップ巡り(その1) 【ブルーラグ代々木公園店】
今回は都内のオシャレな自転車ショップのご紹介です。
自転車ショップ巡りの記事は今後シリーズ化して定期的にご紹介していこうと思います。
その第1回目のご紹介は渋谷区富ヶ谷1丁目にあるオシャレ自転車ショップ
【ブルーラグ代々木公園店】
来店日は2019年(令和元年)8月25日(日)。暑い日でした。
自転車屋さんと言っても完成車の販売店ではなく、自転車のパーツやアクセサリーを販売したり、メンテナンスや組み立てなどを行っているお店です。
こう書くと初心者には敷居の高い難解なお店かと思われるでしょうが、さにあらず。
陳列されているパーツやアクセサリーはレアだったりド派手だったりして他のお店では見かけないお品ばかりで、自転車パーツとアクセサリーの珍品博物館みたいなお店です。
見ているだけでも楽しくて、何時間でもいられちゃう♪実際私は店内を2時間ウロウロしてはしゃぎまくりました。
ブルーラグは自分で見つけたお店ではなく、前回の記事でご紹介した自転車サークルのHさんから口コミで教えていただきました。Hさんが見せてくださった写真の数々がとにかくオシャレだったので私はもう大興奮!絶対に行こうと決めていました。
この時、既にクラシックデザインのクロモリ自転車を買う決意を固めていたので、オシャレカスタマイズするならまずは「ブルックスのサドル」と決めていたせいもあります。
チクショーお高くとまりやがってブルックスめ!
でもお高くとまるだけの品質と伝統美を誇るブランドなのよね…。悔しいけどこの魅力に逆らえない!美しい…。
ブルーラグ代々木公園店には埼玉の自宅から自転車で行きました。もちろんクロモリのクラシックデザインのラレー(クロスバイク)で、です。
この子をオシャレカスタマイズする目的だったので、お目当てのブルックスのサドルを購入することを想定して少々現金を持って行きましたが、魅力的なお品ばかりで他にも衝動買いして散財しないかドキドキして行きました。
自宅からだと片道20㎞少々。ちょうどいい都内ポタリングになりました。
山手通り(317号)をずっと走って井ノ頭通り(413号)とぶつかるところで左折してすぐの場所にあります。途中に代々木八幡さんがあって環境のいい場所だな、と感じました。
代々木八幡での休憩の後、程なくブルーラグ代々木公園店にとうちゃこー!
憧れのオシャレ自転車ショップに到着してテンションが上がりまくる私。
そして一歩店内へ踏み込んだ途端、私のテンションはMAX値を振り切ってしまったのだった…。
ここから先はくだくだ説明するよりも、写真と短文で店内の様子をお伝えしたいと思います。
↑ この写真1枚だけで情報量多すぎ!所狭しと自転車パーツとアクセサリーが並んでいる様子がお判りいただけるでしょうか?
↑ オッシャレ〜♪
私も腰掛けてみましたが、長時間座ることが目的ではないので、あくまで「小休止の腰掛け用」でした。
↑ モズの早贄でしょうか?ブルーラグの店内には他にも変なものがいっぱいありました。
↑ なぜ上にピカチュウが置かれているのかは謎。
↓ 他にもこんな陳列の仕方。
↑ この徹底した冷却棚のリサイクル使用。お店の方のこだわりを感じます。
ブルーラグって本当にオシャレなお店なのに、ちょいちょい変なものが混ざってるんですよねえ…。
↑ 今まで「スポーツ自転車に前カゴ反対派」でしたが、これは可愛い!これならオシャレなスタイルを保ったまま自転車でのお買い物を楽しめそうです。
↓ そして本日のお目当て。天下のブルックス様。お高くとまりやがってー!
陳列された数々の逸品を見てしまった私は、もう引き返せませんでした。
ブルックスのサドルを購入する決心が固まった私は店員さんに声をかけ、たくさん並ぶ中のどれが「私のクロモリラレーに似合って」且つ「お尻が痛くならないか」を質問したところ、店員さんは丁寧に説明して下さいました。
・短いのより長い方がオシャレに見える(スポーツ寄りである)
・下にバネが付いているサドルは垂直に乗るシティーサイクル向きである
・打ち付けてある鋲はデコボコしていると「手作業でハンマーで打った風合い」に
なっている分お高い
・皮革製品だがそれほど神経質に手入れしなくても大丈夫(多少濡れても平気)
・使っているうちに伸びて馴染んでくる
などです。
詳しく教えていただいたおかげでよく理解できて、定番のキャメル色の長いサドルを購入することに即決しました。
取り付けをお願いし、ついでに先述の鳥のボトルホルダーも取り付けていただいて、私のクロモリラレーはちょっとオシャレレベルが上がりました。
見て見てー!♪♪♪
お世話になった店員さんにお礼を申し上げて、名残惜しくもお店を後にしました。
帰り際「ブルックスのサドルは滑りますよ。」と店員さんに注意を受けましたが、本当にその通り、乗せているお尻がスルスル滑りました。でもあらかじめお聞きしていたのでそれほど戸惑うことなく、むしろ快適に20数㎞を漕いで自宅まで戻ってきました。
皮革製のサドル、初めての経験でしたが快適!痛くない!
むしろ気分が上がって楽しくサイクリングができました。
以上、都内のオシャレな自転車屋さんのご紹介第1回目、ブルーラグ代々木公園店でした!
1回行っただけじゃ満喫しきれない!通います!