2019年しまなみ海道の思い出(1日目の4 大山神社〜生口橋篇)
大いなる感動と少しの恐怖心と共に因島大橋を渡り終えた私は、海を越えて二つ目の島「因島」に辿り着いた喜びに浸っておりました。
本当に海の上を自転車で走って、島から島へ渡ることが出来たんだ!しまなみ海道って何て不思議な体験ができる場所なんだろう!
橋をかけて下さった人々に感謝、自転車が走りやすい道を整備して下さった人々にも感謝、そして日本中のサイクリスト達を快く受け入れて下さる地元の方達にも感謝、この一言に尽きます。ありがとうしまなみ海道!
一瞬感動に浸るもすぐに我に返り、次の目的地へと続く道をiPhoneで検索。
次の目的地とは、そう!「はっさく屋」!
あの自転車アニメ「ろんぐらいだぁす!」でも紹介されていた地元のB級グルメ、はっさく大福を売っているお店です。
自転車ナビアプリで検索したところ、はっさく屋さんは因島大橋を下りてすぐ、急な坂道を少し登った先にありました。
因島大橋のふもとには大勢のサイクリストがたむろしていましたが、誰もはっさく屋を目指す様子が見られないので、私一人だけが頑張って坂道を登っていくと…
はっさく屋さんの店舗と看板が見えてきました!
お店の入り口に立てられた看板に描かれたゆるキャラっぽいイラストがそこはかとなくダサくて可愛い♪
期待に胸踊らせつつ、どうにも人気(ひとけ)が無い事に不安を覚えつつ入り口に近づいてみると、何てことだ!
訪れるサイクリストに慈悲のかけらも無い一言「本日分は完売しました」。
まだ午前11時ですよ!それなのに完売ってどういう事ですか?!
私同様この事実を知らずにお店を訪れたカップルのサイクリストも驚きと落胆を隠せず「早過ぎますよねえ」と苦笑しておられました。
どうりで橋の下のサイクリスト達が誰一人ここまで登ってこなかった訳だ!
聖地たるお店で「ろんぐらいだぁす!」ごっこと洒落込み、はっさく大福を食べる気満々だった私は茫然自失。ひどい酷いひどすぎる!
この先にはっさく大福を売っているところはあるのか?
この旅行中に食べたかった地元グルメを制覇することはできるのか?
こんな事なら尾道の街中で売っていたはっさく大福を買っておくんだったと後悔しつつ、この先の美味しいものとの出会いに期待しようと自らを励まし、再びペダルを漕ぐ脚に力を込めて次へと進みます。
因島での次の目的地は大山神社。こちらもアニメ「ろんぐらいだぁす!」で紹介されていた自転車の聖地です。
どうやら自転車のお守りを売っていて、自転車のお祓いもしてくれるとか。
自転車サークル「回食隊」の仲間に聞いた事前情報によると、お話の上手な面白い巫女さんがいらっしゃるとの事なので、そちらの出会いにも期待です。
大山神社も急な坂道を登った先にありました。途中の道に案内表示がいくつも出ていて分かりやすかったです。私を含め多くのサイクリストが皆一様に大山神社を目指し次々と坂道を登っていきます。
着いたー!ここがサイクリスト憧れの大山神社なのね。
噂に違わず、境内の其処此処に自転車がいっぱい!…って言うか、想像してた以上に自転車だらけだ、ここ!
右を向いても左を向いても熱い自転車推しのパワーが伝わってくる境内の様子に驚きました。本当に自転車大好きな神社なんですね。
上の看板、神主さんが袴姿でロードバイクに乗ってますよ!(笑)
お守りを探して社務所の中に入っていくと、メガネの巫女さんがいらっしゃいました。早速お話を伺ったところ、面白いお話を沢山聞かせて下さいました。お話上手な巫女さんとはこの方で間違いありません(確信)。
お噂はかねがね!お会いできて感激です!
巫女さんのお話では神主さんが相当な自転車好きの方で、沢山のロードバイクを所有しておられるとの事でした。で、これが神主さんのロードバイクコレクション。
神棚の前でご自身のロードバイクコレクションを見せびらかすなんて、お茶目な神主さんですねえ。
そしてお茶目といえば、こちらも相当お茶目というか変わっているというか…。
オシャレな自転車グッズが所狭しと並んでいるショウケース。世間広しといえど、デローザのTシャツを売っている神社なんてここだけでしょう、多分。
神主さん、趣味に走り過ぎ(笑)。
こちらでお授けいただける自転車のお守り(ろんぐらいだぁす!限定バージョン)を購入し、他にも巫女さんが教えて下さった自転車関連のアイテムを沢山購入させていただきました。
大山神社の自転車モチーフグッズ可愛すぎ!もうこれだけで今回の旅行に来た甲斐があったというものです。
巫女さんにお礼を申し上げ、社務所の外に出てようやく参拝。
自転車の神様に「今後の自転車ライフを末永く安全で楽しいものにしてください」とお願いしました。
参拝の後、先ほどの巫女さんが外に出てこられて、境内の写真撮影スポットで愛車と一緒に写真を撮って下さり、更には冷たいおしぼりと麦茶のサービスまで振舞って下さいました。重ね重ね、細やかなお心遣いに深く感謝申し上げます。
巫女さんのお心遣いに元気を頂き、晴れ晴れとした気持ちで大山神社を後にしました。
さあ、次に目指すは生口橋です。
ブルーラインをしばらく行くと、生口橋に登る道筋を案内する看板が見えてきました。
緩い坂道を登って橋の入り口に到着。因島大橋とは違い、こちらの橋は自動車用と自転車用の道路が並走しています。
因島大橋より幅が広く見晴らしがいいので、高所恐怖症の私でもそれほど怖く感じることなく渡りきることができました。
さあ、次は3つ目の島、生口島での冒険です。
ここにも楽しみにしている目的地がいっぱい!美味しいものにも出会えるといいな♪
(続く)