ぴーちゃんのチャリバカ日記

ロードバイクにハマり、インドア派からすっかりアウトドア派に鞍替えしてしまったお勤め人女子(いつまでたっても初心者)の、自転車愛と旅の思い出のエッセイ。

2019年しまなみ海道の思い出(1日目の1 旅立ち篇)

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瀬戸内の島と島とをつなぐ橋

この記事を綴っている今日は2020年5月17日(日)。

喜ばしいことに、一部都道府県を除き新型コロナウイルス対策の緊急事態宣言がようやく解除されました。
とは言え、私が住んでいる埼玉県を含むいくつかの地域は未だ解除対象になっておらず、不要不急の外出自粛や経済活動の停滞は依然続いておりますが、それでも一歩前進 です。

今後更に人々の努力が実り、コロナ収束で世界人類完全勝利となることを切に願ってやみません。

そして晴れて天下御免となり、堂々と外出を、旅を謳歌できる自由な世の中が戻ってきますように!

 

前置きが長くなりましたが、要するに「旅行ができなくて鬱憤が溜まってる」ってことが言いたいわけです。

本来なら今年のGWには「しまなみ海道リベンジ2泊3日の旅」を満喫しているはずだったんです、私。

それが!いまいましいコロナのせいで!せっかく予約できた旅館もフェリーもキャンセルとなってしまったわけですよ!

外出自粛で引き篭もり生活が続く中、せめて去年の楽しかった思い出をブログに綴ることで旅行気分を反芻して心の慰めとしようと、まあそういうわけなんです、ハイ。

 

今回この記事を綴るにあたり、iPhoneに残る1年前のしまなみ海道の写真を見返してみましたが、次々と思い出される記憶は楽しく心踊るものばかりで、何から語ったらいいか迷ってしまいます。

まずは順を追って、旅の計画を立てたところ、そして自宅を出発したところから始めましょう。

 

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しまなみ海道旅行計画書<1日目>

 

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旅行計画書<2日目>

 

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旅行計画書<3日目>

 

上3つの画像が私の旅行計画書です。初めてのしまなみ旅行だったので、どうやって移動したらいいかわからず、カフェVIA荒川サイクリングロード店のご主人しまなみ海道のプロ)に直接お話を伺いにいきました。フェリーを使って大阪まで戻る手段を教えてくださり深く感謝申し上げます。

今は亡き荒川CR店、無くなってしまって寂しいですが、楽しい思い出をありがとうございました。今後はしまなみ海道店でお世話になりますね。

(カフェVIAしまなみ海道店のお話はこの次の記事で後述致します。)

 

何度もしまなみ海道を訪れておられる方ならもっと効率良く移動するやり方もご存知かもしれませんが、初めての私にはこの行程がベストだったと自負しております。

我ながらいい計画を立てたもんだ。…これで雨さえ降らなければ!(雨に関しても二日目の記事で後述致します)。

 

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まだ眠る街を抜け、東京駅を目指す

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わだかまり静かに眠るドラゴン。東京ドームシティーのコースター

旅行計画書<1日目>を見ると、深夜3時過ぎに自宅を出発したようです。私の貧脚では自宅から東京駅まで休憩と朝食を含めて2時間半程度かかると思ったのですが、思いの外早く到着してしまいました。そのせいで少々時間を持て余し難儀しました(後述します)。

夜明け前の住宅街は静まり返り、時折すれ違う人影は闇の中を彷徨う幽霊のようでした。

都内の道路も車通りはまばらで走りやすかったです。秋葉原から両国に向かう途中のコーヒーショップで朝食を摂りました。

 

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東京駅大丸デパートのショウウインドウ前に到着

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大丸デパートのエドモンド本田が見守る中、輪行作業

予定では朝5時半頃に到着のつもりが、4時半を少し過ぎた頃には到着してしまいました。時間に余裕があったので落ち着いて輪行作業開始。

この時間帯になるとそろそろ明るくなってきて人通りもちらほらと出てきましたが、ここなら広々していて通行のご迷惑になりません。輪行旅行は慣れっこなので、人目も気にせず淡々と作業していきます。

 

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ホイールを外して

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ゴムバンドで括って

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袋に収納して出来上がり〜♪

15分足らずで作業完了。素早い作業に我ながら感動です(自画自賛)。

さあ、これであとは新幹線に乗り込むだけ。重い輪行袋を担いで新幹線乗り場へと向かいます。

ところが…

 

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新幹線乗り場のシャッターが閉まっている!

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閉まってやがる…早過ぎたんだ…

君は新幹線改札前のシャッターが閉まっているところを見たことがあるか?!

始発の改札が開く前ってこんな感じで閉ざされているんですね。知らなかったわ。

4月末とはいえ早朝はまだ寒かったので、震えながら先頭で30分待ったことを覚えています。

なぜ先頭に30分並び続けたか。それは「GWの新幹線チケット争奪戦に敗北し、指定席が取れなかったから」

何とかして自由席の座席に座りたい。できれば最前列か最後尾の、輪行袋収納スペースのある席をゲットしたい。その一心で寒い中、列の先頭に並び続けました。

ところがところが!

改札が開くと並んでいた皆さんが私を追い越し、どんどんダッシュしていくんですねこれが!

チケット争奪戦敗退者の皆さんの考えることは同じで、自由席をゲットするために大勢の人々がダッシュしていきました。GWの新幹線利用者数恐るべし!舐めてました、ごめんなさい。

でも私はダッシュが出来なかった。それは重い重い輪行袋を担いでいたから。

大勢に次々と追い抜かれ、必死で小走りするものの既に始発のホームは血眼の人々で混乱の様相を呈しておりました。

席取り競争は諦めて、溜息まじりに自由席の車両に乗り込むと、なんてラッキー!

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輪行のいろはの“い”。最後尾の空きスペースに輪行袋を収納すべし

座席最後尾の空きスペースはゲット出来ました。よかったー!

これで取り敢えず、人様のご迷惑になることなく大きな輪行袋福山駅まで乗せていくことができる!

…でも座席は当然ながらゲットすることは出来ませんでした。トホホ。

結局、新大阪駅まで輪行袋と一緒に空きスペースに挟まれながら立っていきました。

当然、乗車率はものすごいことになり、大勢の人が車両通路に立ったままの状態だったのは言うまでもありません。

教訓「GWの新幹線チケット争奪戦を舐めてはならぬ。死ぬ気で指定席を勝ち取るべし。」

 

コーヒーショップで採った朝食はとっくに消化され、お腹ペコペコのまま新幹線に揺られ、新大阪駅でやっと空いた座席に座ってほっとしたのも束の間。私を乗せた始発は9時半少し前に福山駅に到着したのでした。

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福山駅からこだま号博多行きに乗り換えて

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新尾道駅に到着。着いたー!

始発の新幹線のぞみ号は新尾道駅には停車しないので、福山駅からこだま号に乗り換えます。新幹線だと新尾道は福山の隣駅なので、ほんのちょっとしか乗らないのですが、ホームの移動が面倒だったので在来線は使わず新幹線を乗り継ぎました。輪行袋は重いので、なるべく歩き回りたくないの。

 

自転車旅行で見知らぬ土地に来る度に味わう高揚感は格別です。新尾道駅の改札を出た私の興奮は最大値を振り切る勢いでした。

自転車の組み立て作業に適した場所を求めて少し迷いましたが、ほどなくお仲間の集う場所を発見!

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みんな楽しそう!私も仲間に入れてー!

自転車の聖地しまなみ海道のスタート地点、新尾道駅前には既に多くのローディーが詰めかけ、自転車の組み立て作業に勤しんでおられました。お仲間に加えていただきながら、最高値を振り切ったはずの私のテンションは更にヒートアップし、自己最高記録を更新しました。

皆さんの自転車や装備を楽しく拝見しながら、私も組み立て作業開始です。

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輪行袋から愛車を取り出して

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組み立て完了!頼んだぜ、相棒!

ぱぱっと組み立て終わり、出発準備完了!

でも手際よく組み立てたつもりが、それでももたもたしていたようで、始発組のお仲間ローディーの皆さんはどんどん出発してしまい、残ったのは私一人だけでした。

遅れをとってしまって逸る気持ちを抑え、まずはiPhoneのアプリで道順検索。目指すは最初の目的地、ONOMICHI U2尾道U2)!

さあ、冒険の旅に出発だー!!!(わくわく♪)

(続く)