2019年しまなみ海道の思い出(1日目の2 尾道篇)
新尾道駅で自転車組み立てを終えた私が最初に目指したのは、駅から3km少々先にある複合施設、ONOMICHI U2でした。
ここはしまなみ海道に挑むサイクリスト達にとって冒険を始める拠点、いわばドラクエ3の「ルイーダの酒場」のような場所と言えばいいでしょうか。大きな倉庫を改装してホテル、レストラン、グッズ販売所、ジャイアントストア等が併設されており、サイクリストをもてなす為の配慮が随所に込められた夢のような施設です。
iPhoneのナビゲーションをたよりに自転車を走らせ、時々迷いそうになりつつたどり着きましたONOMICHI U2!
初夏の強い日差しを浴びて白く照り映えるウッドデッキの中にそびえ立つONOMICHI U2の姿は美しく、冒険の旅のスタートを祝福してくれているかのようでした。
GWということもあって、サイクリストだけでなく家族づれや観光客が大勢訪れていて賑やかでした。ちょうど海上自衛隊の船に乗せてもらえるイベントを行っていて、海に面したウッドデッキに多くの人々が並んでいました。
時間があれば私も乗船イベントに参加したかったのですが、この先の道のりは長いので断念。制服姿がかっこいい海上自衛官さんが声をかけてくださったので、愛車と一緒に写真を撮っていただきました。ありがとうございます。
サイクリスト憧れの聖地ONOMICHI U2に来る事ができて、幸せではち切れそうになりながら、いざ施設の中へ足を踏み入れると、そこは…
絵にもかけないオシャレ空間でした。
これが夢にまで見た憧れのONOMICHI U2なのね!
興奮と感動で、ただただ溜息の連続でした。目に入るもの全てが楽しくて、ニヤニヤとキョロキョロが止まらず不審者のようになりながら、施設内をゆっくり見て回りました。
家族や自分へのお土産を早速買い込みましたが、まだ旅の序盤のスタート地点なので、あまり羽目をはずすわけにもいかず、ほどほどにしておきました。
とは言え、自転車モチーフやU2のロゴ入りなどのオシャレグッズが盛り沢山で、どれを買ってどれを諦めたらいいか迷いに迷いました。
自転車旅行ですので当然持ち帰ることはできず、全て宅配便で埼玉の自宅に送っていただきました。
お土産を買ってふと我にかえる私。そういえば既に新幹線車内の段階でお腹がぺこぺこになっていたのでした。
ルイーダの酒場(ONOMICHI U2)で次にすることは腹ごしらえ!そこで施設内のレストランで美味しい瀬戸内グルメに舌鼓を打とうと決めたはいいのですが…
まだ営業時間前、しかも要予約ということで、ここでお食事をいただくことはかないませんでした。 お店の方のお話によると、GW期間中は予約がいっぱいということです。
すみません、次に訪れる時は予約して参ります。
仕方なく別の手段で食料をゲットすべく、売店やパン屋さん(ButtiBakery)を物色して腹持ちの良さそうなパンを購入。営業開始していたカフェ(Yard Cafe)でカフェラテを注文し、窓際のお席で美味しくいただきました。
上の写真の2匹の人形(ココペリーズ)は毎回輪行で遠出する度にバックパックに付けて連れていく可愛い旅のお供なのですが、今回のしまなみ旅行の終盤でこの2匹が大変な目に合うのでした。
だがこの時はまだ、ココペリーズも私も、迫り来る不幸な運命は知る由も無し…。(2日目と3日目の記事で詳述します)
ロングライド中のサイクリストにとって、この程度の食事量では物足りないのが正直なところなのですが、この先どんな地元グルメが待っているとも限らないのでお腹に余力を残しておきました。
さあ、お腹も(多少)満たされた事だし、いよいよしまなみ海道に向けて出発!…とはならず、まだまだ見て回るものが沢山あるのがONOMICHI U2のいいところでもあり、困ったところでもあります。
この記事をお読みいただいているそこのあなた、「一体いつになったら出発するんだよ?!」とお思いでしょう?私自身そう思っていました。思っていましたが!
自転車乗りにとって楽しいものが多すぎるんですよここは!
まだ「ジャイアントストア」と「HOTEL CYCLE」を見ていなーい!見ないで素通りなんて出来ないわ!
ちょっと薄暗くてシックな内装がとことんオシャレ。いつかはここにも泊まってみたいです。宿泊客ではないので、フロント周辺だけチラ見させていただきました。
ジャイアントストアではレンタサイクルも扱っています。輪行せずにここでジャイアントのロードバイクを借りて、しまなみ海道をサイクリング旅行することも可能ってわけだ!
様々な自転車関連グッズを販売していて楽しい店内。店員さんが話しかけてきてくださって、私のカペルミュールのウインドブレイカーを褒めて下さいました。ありがとうございます。
ここではオリジナルグッズのアクリル製自転車モチーフキーリングを購入。店員さんにお礼を申し上げてお店を後にしました。
さあ、これで今度こそ、ONOMICHI U2を出発!次に目指すは向島への渡し船の乗船場だ!
スタート地点のONOMICHI U2が楽し過ぎて、気づけば随分長居してしまいました。この後も見るべきものは沢山あるのに、時間が足りなくなったらどうしましょう?夕方までにお宿に辿り着けるのか?!
初めての場所にも関わらず初っ端からのんびりペースの今回の旅行、この先どんなアクシデントが待ち受けているやら…。
それでも私は期待に胸を膨らませて、次の目的地「向島行き渡し船乗り場」に向けて愛車を漕ぎ出したのでした。
(続く)